2013年10月29日火曜日

区別できません

今日は、お隣の大学で音韻論を研究している教授の講演会でした。

英語話者の中には、MOUTHをマウスと言う人だけじゃなくて、マースと言う人や
ムースと言う人もいる、と(大ざっぱに言えば)そういうことです。

中でも、教授は rhotic と non-rhotic に着目して研究しているんだそうです。
rhoticというのは、つづりの中にrがあれば、それをrとして発音すること。
non-rhoticは、(語頭以外の)rは発音しないこと。
で合っているかな?

例を挙げますと、card, beard, car, fear
これらの、r を発音するのがrhoticで、発音しないのがnon-rhoticです。

現在では、北アメリカの大部分とスコットランドとアイルランドがfully rhotic。
イングランドの大部分と、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカがfully non-rhotic。
そして、イギリスの一部、アメリカの一部、カリブ海では、いろいろ混ざっているのだそうです。
教授は、「これは一種の戦争だよ」と表現していました。

講演の中で、スピーチの一部を聞いて、rhoticかnon-rhoticか当てる時間があったのですが、
その難しいこと!!
発音に注目していたら内容がわからないし、内容がわからなければ発音もわからないし。
わかったのは、オバマ大統領がrhoticで、J.F.ケネディはnon-rhoticだったということです。

わたしには、音韻論なんてとても研究できそうもありません。
スタンダード・イングリッシュでさえ聞き取れないのに。

そういえば、先週の授業で同じグループになった男性が英語ペラペラだったので
「イギリスの方ですか?」
と聞いたら
「カリフォルニアです。」
と、返ってきました。(かなりむっとしていた)

訂正します。
イギリス英語とアメリカ英語の区別さえできませんです。

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