2013年11月28日木曜日

小学校を初訪問

大興奮しています。

地元の小学校に見学依頼を出していたところ、1校から承諾の返事があって、
今朝はじめて訪問してきました。

日本人は15人ほどいるということです。
つまり、偶然、日本人に人気の高い小学校にコンタクトをとれたということです。
しかも、日本人生徒の名簿(ファーストネーム)までいただけました。
そして、日本人の在籍するクラスの先生全員と話をさせてくれたのです。
まさか、初対面のわたしにここまで協力的だとは夢にも思いませんでした。
イギリスの学校はここ数年でセキュリティーに厳しくなったと聞いていたのですが、
referenceに在籍大学の先生の名前を出したのが効いたのでしょうか。
(しかも、その先生のところに電話はかかってこなかったというのです!)

なかでも有意義だったのは、イギリスに来て半年という3年生の女の子と
話をさせてもらったことです。
口数の少ない、とてもおとなしい子と聞いていたのですが、日本語だと
しゃべること、しゃべること!
その様子を見て、担任の先生も、案内してくれた先生も驚いていました。
その子のニーズや、思っていることも少し聞き出すことができたので、
先生方に伝えることができました。
よかった。

わたしがやりたいのは、本当はこういうことなのだと実感しました。
しかし、これを研究に生かさねばなりません!!
一体どこから手をつけたらいいのか、誰にターゲットを絞ればいいのか、
どの方向から光を当てればいいのか、時間的制約の中で何ができるのか、
すべてこれからです。

2013年11月23日土曜日

ごめんなさいメール

今朝、一番に届いたメールに I'm sorry と書いてありました。

え?わたし、何か謝られるようなこと、したっけ?
と、ぼーっとする頭で考えていたら、思い出しました。
そういえば、昨夜遅く、「授業を見学させてもらえませんか?」と
地元の小学校4校にメールを出したのでした。
その返事の1つが、さっそく届いたわけです。

よく、就職活動をしていると「お祈りメール」(e.g.ご健闘をお祈りします)が届くというけど、
これはお祈りすらしてくれていません。

Thank you for your interest.
I'm very sorry but I'm afraid we are unable to help you.
Kind regards.

この調子で、これから何通、ごめんなさいメールを受け取ることになるのでしょうか。
でも、がんばる~。

2013年11月8日金曜日

教室は火薬庫

ある日の授業で、中国人の女の子が
「台湾語も中国語の一方言です。」
と発言して、台湾人の留学生たちとの間で口論になりました。
最後は、ブラジル出身の教授が
「あまり深入りしないほうがいいですね。」
と言って終わりになったのですが、あとで台湾人留学生のフェースブックを見たら
この件について激しい感じで書いていました。
(web翻訳で読んだので詳細はわかりませんが)
歴史的認識の問題は、言語学よりも難しい!です。

そう考えると、同じ教室に、エジプト人も、イラン系も、バングラデシュ系もインド系もいて、
教授がイスラエル出身だったりするこの状況、
ある種の火薬庫と言えるのではないでしょうか。
みんな大人だから戦争にはならないけど。

2013年11月7日木曜日

バイリンガルとは何か

昨日で、5週目の授業が終わりました。
いろいろな学部の方の話を総合すると、うちの大学ではTESOLコースが一番忙しいようです。
最初のターム(秋学期)に必修が2教科あることも、秋学期から修論のオンラインコースが
始まることもそうですが、それぞれにこなさなければならない課題量が圧倒的に多いです。
そして、授業の内容が濃い!
本当におもしろいのですが、常に課題に追いかけられ、授業にもついて行けず、先が見えず、
精神的に不安定になることもあります。
これからTESOLでイギリス大学院留学を考えていらっしゃる方は、もしかしたら
もう少し楽な大学を探したほうが、生活をエンジョイできるかもしれません。

さて、そんなことを言いながらも、昨日のSociolinguisticsの授業は興味深いものでした。
BilingualismとMultilingualismについてだったのですが、中でも目からうろこが落ちたのは、
バイリンガル/マルチリンガルの定義についてでした。
これについては、本当に多様な学説があるそうです。

「バイリンガル=2言語を母語話者と同等に使える人」という説。
「バイリンガル=自分の必要性や環境に応じて2言語を使える人」という説。
「バイリンガル=たとえ一言でも意思疎通が2言語でできる人」という説。

この最後の説は衝撃的でした。
だったらわたしもマルチリンガルではないですか!
Good bye! 再見!Auf wiedersehen!

2013年11月3日日曜日

英語を速く読むには

今日は、どうすれば英語を速く読めるか、あーでもないこーでもないと試していたら、
いつのまにか半日たってました。
本末転倒じゃん。

はじめに試したのは、コーパスです。
論文を丸ごとコーパスに放り込んで、キーワードをハイライトさせれば
速く読めるのではないかと思ったのですが、そんな甘くないですね。
コーパスは、内容を読んでくれるんじゃなくて、頻度を調べるもの。
しかも、わからない単語はわからないまま。
これでは、速く読めるはずがありません。

そこで、実は本意ではないのですが、辞書を使うことにします。
(これまで、散々、辞書を使わないほうが速く読める、と主張してきたのですが
こんなにわからない単語があったら、背に腹は代えられない。)

辞書を使うと言っても、いちいち辞書を引くのは面倒くさいので、
ポップアップ機能を使える辞書を探しました。
文章を読みながら、カーソルを当てると、訳が出てくるという機能です。
調べたら、あるんですね。フリーソフトでも。

初めにお断りしておきますが、わたしの選んだソフトは、必ずしも信頼できるものでは
ありませんので、もし使われる場合は必ずバックアップをとって、ご自分のリスクでお願いします。
わたしは、ダウンロードの際、間違って変なボタンをクリックしてしまい、
かなり時間をかけてアンインストールするはめになりました。

いろいろ試して、最終的にたどりついたのは、
Lingoes というソフトです。
ソフトと一緒に、いろいろな辞書を無料でダウンロードすることができます。
わたしは、
Concise English Dictionary (英英)
Vicon English-Japanese Dictionary(英和)
Vicon Janapse-English Dictionary(和英)
をダウンロードして、ポップアップで使えるように設定しました。
5年ほど前までは、英辞郎も使えたらしいのですが、今はできません。
有料でも使いたいのですけど、仕方ないです。

これで、ウェブページやワードで英文を読むときに、わからない単語に
マウスを載せるだけで、辞書の検索結果がポップアップするようになりました。

PDFファイルは、また話が別です。
Adobe Readerの上では、Lingoesは動かないのです。
初めて知ったのですが、PDFファイルってAdobeじゃなくても読めるソフトがあるのですね。
そこで、フリーソフトを探して、ダウンロードします。
わたしは、PDF-XchangeViewerというのを使うことにしました。

これで、PDFファイルになっている論文も、すいすい読むことができるようになりました。

これまで、紙じゃないと読めないと思い込んでいましたが、パソコンの画面上でも
案外ちゃんと読むことができるものですね。
上記のPDR-XChange Viewerは、アンダーラインとか書き込みとか検索とかも、可能です。
ウェブページは、ワードに貼り付け直すことで、アンダーラインや書き込みや検索が
できることがわかりました。
問題は教科書なんですが、図書館にオンラインブックがあれば、ポップアップ辞書が
使えることがわかりました。でも、これは紙のほうが使いやすいかなぁ。

この体制で、しばらくやってみることにします。

2013年11月2日土曜日

Flipped Classroom

大学院に通ってます、と言うと
「週に何回授業があるんですか」
とよく聞かれます。
「2回です」
と答えると、複雑な表情をされます。

いや、わかります。
わたしだって、事情を知らなかったら
週に2回しか授業がないなんて、怠け者なんじゃないかと思うと思います。

では、今週の授業のためにどれだけ自習したか、書いてみます。

<火曜日の授業3時間のための予習>
1.主要なコーパス6つの規模とデータの性質を調べて表に書き込む。
2.教科書(13ページ)と論文(17ページ)を読んで、初めて知った考えを2つ書き留めておく。
3.論文(24ページ)を読んで、このアクティビティを自分の授業にどう取り入れるか考える。
4.ウェブサイト4つと、そのリンク先に飛んで、自分に役立つコーパスの使い方を考える。
5.コーパスを使った教室での活動を考える。
  (1)活動の目的を明らかにする。
  (2)手順を書く。

<火曜日の授業のフォローアップ活動>
1.コーパスを使った教科書のアクティビティに取り組む。
2.論文の抜粋(8ページ)を読む。
3.コーパスを使った授業案をMoodleにアップする。
  クラスメートの授業案少なくとも2つにコメントする。

<水曜日の授業3時間のための予習>
1.ピアジェとヴィゴツキーに関するビデオを見て、二人の相違点をメモする。
2.教科書を1章読んで、メモをとる。6つの点について自分の考えをまとめておく。
3.論文(40ページ)を読んで、5つの点について自分の考えをまとめておく。

書いているだけで、疲れが襲ってきました。
まだ終わっていない宿題があることにも気づきました。

こんな風に、授業と自習の比率が逆転した授業形式のことを
Flipped Classroom
と言うんだそうです。
今日はじめて知りました。
親切に教えてくれたアメリカ人のMさんは、顔はこわいけどいい人でした。