2014年1月27日月曜日

超自己流 英語論文の書き方

わたし、自慢じゃないけど、英語で話すのは苦手です。
他の人みたいに、流暢にはしゃべれません。
かなり時間がかかります。
しかし、なぜか英語で書いたものは、それほど評価が悪くないのです。
まぁ、典型的な受験英語ということなのでしょう。

では、どうやって英語で論文を書いているのか、というと。。。
ちょっと考えてみて、愕然としました。
すごく簡単なことは、英語で考えて英語で書いているのですが、少し複雑になると
明らかに、日本語で考えてから、英語に訳しています。
要するに、「翻訳」してます。

その際に使うのは、「英辞郎」と「google」です。それだけです。
(これは、翻訳の仕事をしていたときも、同じでした)
英辞郎は、パソコンで使うときは「英辞郎on the Web Pro」(月額315円)というのを使っています。
これには、英和、和英辞書の機能、例文検索機能の他、前後に来る頻度の高い語を一覧で見せてくれる、コーパスのような機能もあります。
ネットにつながらない環境では、iPhoneに入れた「Handy英辞郎」(1000円)を使っています。

英辞郎で調べた見慣れない単語は、使う前にgoogleでチェックします。
本当にそういう使い方がされていれば、安心して使います。

例を挙げましょう。

先日書いたのは、「パワー」に関する論文のcritical reviewでした。
イントロダクションでは、この論文を選んだ理由を次のように始めました。


「・・・本論文に出てくる英語教師は、非常に権威主義的で、昔気質に見える。
しかしながら、自らの学習経験、教授経験を振り返ると、どの教師も程度の差こそあれ、
パワーを使っていた。
しかし、パワーの使い方を間違えたせいで教師が力を失う場面も見てきた。・・・」


1.単に、単語を調べたい場合。

非常に権威主義的で→ very...?

(英辞郎)で「権威主義的」を調べます。→ 「権威主義的な大人」 authoritarian adult
もう一度、今度は「authoritarian」を調べます。→「権威主義の」があります。使えそうです。
では、「very authoritatian」はどうでしょうか。→ authoritarianの前後の単語を調べると、直前にveryがつく使い方は見当たりません。
そこで、(google)の登場です。
"is very authoritatian" で検索します。(こうすると、順序がそのままで検索できます)
200,000件ヒットしました。これだけ使われていれば、大丈夫。

2.ぴったりくる言葉を探したい場合。

つなぎ言葉も、英辞郎で調べます。
上記の2番目の文は「しかしながら」、3番目の文は「しかし」で始まっています。
両方とも However にするわけにはいきません。
自分の頭の中にある文章なので、これは簡単に訂正ができます。
3番目の文は「さらに」とか「しかも」とか「その上」なんかも使えそうです。

ここで英辞郎が登場します。
「さらに」 in addition, beside, furthermore, moreover...
「しかも」 furthermore, additionally, in addition...
「その上」 in addition, what is more, further...

実質的に、同義語がたくさん出てきます。
この中から選べばいいのですが、直前の文章でmore or less を使ってしまったので、
more のつく単語は避けます。
結局、語感のよさ(笑)で、Further を選びました。


こんな感じで使っています。
例文が本当にたくさん収録されている上、プロの翻訳家のグループが作っている辞書なので
日本語・英語、どちらの表現も豊かで参考になります。
英辞郎なしの留学生活は考えられないわたしです。(お恥ずかしい!)

2014年1月24日金曜日

困ったおじさん

人生2度目のプレゼンをする日が、こんなに早くやってくるとは!

先週から始まった授業 Second Language Acquisiton では、毎週1グループが
プレゼン(20分と、その後のディスカッション(15分)をリードすることになったのですが、
いきなり今週のプレゼンテーションの担当になってしまったのです。

内容は、指定の論文(今回はage effect)をわかりやすくまとめて発表する、というもの。
他の課題の提出日の関係で、準備時間が2日しかなかったのも痛かったのだけど、
メンバーがまた痛かった。(笑)
仲良しの台湾人の女の子と 「2人でやろうねー」と言っていたのに、
困ったおじさんが入ってきたのです。
この方、札付きの遅刻常習犯、予習をやらない常習犯、アラブ至上主義で
授業では、ほとんど関係ない意見をしゃべりたいだけしゃべる、という方です。

先週木曜日、「火曜日に話し合いましょう」と言ったら、月曜にならないとわからない。
月曜日に「明日は来れますか」と聞いたら、火曜は無理、水曜の11時にしてくれ。
火曜日に「水曜日は私たちは9時から話し合ってるけど、11時に来れますか?」と聞いたら
返事がこない。
本人も来ない。

結局、水曜日の夕方に絶縁通知しました。

「わたしたちの準備は終わりましたが、内容が複雑になってしまったので、
当日いきなり来ても、発表はできないと思います。
あなたが忙しいのはよくわかったので、あなたが貢献できそうなグループを探して
入れてもらってください。」

このぐらい書いても、いいよね。

しかし、実は、この時点でプレゼン資料は完成していなかったのでした。笑
結局、この後4時間かけてパワーポイントのスライドを作って、
さらに2時間、内容を練り直して (この時点ですでに朝から14時間ぶっ続け)
今朝、1時間、もう一度打ち合わせして、本番の発表に臨みました。

わかったことは、原稿を作らなくても、内容が頭に入っていれば、
つたない英語でも発表はできる、ということ。

いや、本当にたどたどしかったんですけどね、とりあえず終わったー。

2014年1月14日火曜日

Dissertation Proposal提出!(その3)

年明け、締切の迫った他の課題の話を日本人のクラスメートとしている時に、
そういえばDissertationはどうなったの?と聞かれました。

私:Learner beliefにしようかと思っているんだけど、子ども相手に調べるのは
  難しい気がして、そこで止まっちゃったの。人数も少ないし。
  いっそのこと、ロンドン在住の日本人に手紙を出しまくって、アンケート調査しようかな。

日:調査対象がバラバラだと、データの信頼性をつっこまれるかもしれないよ。
  だったら、うちの大学でTESOLを学んでいる学生を対象にしたら?
  全員教師だし、英語力もそろっているし。

ぱーっと視界が開けた気がしました。
なんだ、そういう方法もあるのか。

結局、調べていくうちに、learner beliefに関してはquantitativeよりもqualitativeのほうが
確かな結果が出るということがわかって、アンケートではなくインタビューでいこうと
決めました。
調査対象者についても、本当に自分のクラスメートを使ってもいいのか自信が
持てなかったので、含みを持たせたりしたのですが、とにかく
3日間でプロポーザルを書いて(字数は足りないけど)提出までこぎつけたのは、
クラスメートのおかげです!!

感謝、感謝。

あとは、Dissertationのtutorが決まるのを待って、feedbackをもらって、
研究手法について相談することになります。

Dissertation Proposal提出!(その2)

今度こそ完全に行き詰まった私は、図書館で台湾人のクラスメートに相談しました。

台:他に知りたいことはないの?

私:同じ小学校に日本人の兄弟がいるんだけど、その子たちの英語習得度合が
  違うのが気になるの。

台:だったら、授業で習ったGood Language Learnerがいいんじゃないの?

そして、彼女は Good Language Learnerについてのリサーチ方法や
アンケート用紙までついている本を、わたしのために探してくれました。

すっかり明るい気持ちになったわたしは、Tutorにメールしました。

私:Good Language Learnerで行こうと思うんですが!
  でも、調査対象は子どもだけでいいんでしょうか。親や教師も含めたほうがいいですか?

T: それは、自分で考えて、プロポーザルに入れてください。

どーん!!

チューターに突き放された気がした私は、再びどん底に沈みました。
ここまでが12月。

年明け、プロポーザル提出期限まで2週間を切り、あせった私は、ようやく
リサーチを開始しました。
するとわかったことは、Good Language Learnerという考え方は既に古い!ということ。
代わりに、learner beliefsとか、learning strategyとかの研究が進んでいることも
わかりました。
さて、どうしよう。でも、他の課題の提出も迫っているし。。。

(つづく)

Dissertation Proposal 提出!(その1)

この場でも散々書き散らかしてご迷惑とご心配をおかけしましたが、
本日、締切の2分前に、無事にDissertation Proposalを提出できました。
一応、2500ワードと言われていたのですが、できない人はできるだけ書いて、という
教授の言葉に甘えて、1146ワードです。てへへ。

当初言っていたことと、あまりにも違うものになったので、全くもう
恥ずかしいのですが、ちょっと経緯を書いてみます。

12月、Dissertationのトピックに行き詰まった私は、Personal Tutorにメールしました。

私:日本人のEAL childrenにPragmatic expression を教えたいと思ってましたが、
  研究にするのは難しいことに気づきました。
  代わりに、Teacher-EAL childrenのinteractionを見たいと思うのですが、
  研究テーマとしてどうですか?

T:Interestingでimportantなトピックだと思うから、もっと調べて、どんな研究手法なら
  できそうか考えてごらん。

私:"how to give instructions and ask questions in English" をテーマにしたいと思いまーす。

T: つまり、またトピックを変えたということですか。。。

私:談話分析は大変そうなので、単純に教師の指示を集めて、どういう言い方をしたら
  日本人のEALの生徒にわかりやすいか調べたいと思うんですが。

T:「何が分かりやすいか」を調べるのは、非常に難しいと思いますよ。
  もっとペーパーを読み込んで、どういうことならできそうか考える必要があります。
  それに、EALの生徒にこだわらないほうがいいかもしれませんよ。

今度こそ、完全に行き詰まりました。

(つづく)

2014年1月7日火曜日

Mendeleyさまさま

あけましておめでとうございます。
新年早々、アサインメントの締切が迫ってあせっております。

8日・・・プレゼンテーション(10分間)質問(5分間)を乗り切る。
10日・・・① Annotated Bibliography 2つ(800ワード)のドラフト提出
       ② Critique of a pedagogical sequence ドラフト(1700ワード)提出
14日・・・Dissertation Proposal(2500ワード)提出
20日・・・Critical Review ドラフト(2500ワード)提出

そんな中、クラスメートがMendeleyという文献管理ソフトの存在を教えてくれました。
さらに、勉強会を開いて使い方を教えてくれて、
さらにさらに、レファレンスの形式を、我々の提出基準に合ったものに変えて
作り直してくれました。
感激!!

Mendeley、超便利です。
レファレンスを一から手打ちする手間を減らしてくれます。
しかも無料というのが、申し訳ないぐらいです。