2014年6月26日木曜日

日本人のマインドセットとは?

今日、修論の調べものをしながら、印象的だったことがあったので、忘れないうちに書いておきます。

マインドセットという言葉があります。
一般的には、考え方とか、ものの見方という風に訳されます。

これは、心理学者のCarol Dweckが発見して発展させた言葉なのですが、
Dweck氏によれば、人のマインドセットには2種類あるというのです。
Fixed Mindset (固定型マインドセット)と
Growth Mindset (成長型マインドセット)。

固定型マインドセットを持つ人は、人の能力や知性は生まれつき備わっているもので、変えることはできないと考えています。
だから、このタイプの人は
成功すると、自分の能力や知性が証明されたと考えます。
失敗すると、自分の力が足りなかったと考え、落ち込んだりヤケクソになったりします。
努力するのは、自分の力が足りないと認めることになるので、努力したがりません。

反対に、成長型マインドセットを持つ人は、努力や訓練によって自分は成長すると信じています。
だから、このタイプの人は
成功すると、自分が成長したと考えます。
失敗すると、自分はまだ成長していなかったんだ、と考えます。
努力によって、自分の能力や才能や知性を伸ばすことができる、と考えます。

このマインドセットは、成長や教育の課程で、周りからの影響を受けて身につくと
考えられています。

どっちがいいでしょう?
そりゃあ、成長型マインドセットのほうがいいに決まっている、と思いませんか?
わたしもそう思いました。
でもそれは、日本人だからかもしれません。

ある研究によると、日本人は「努力によって自分は成長する」という成長型マインドセットを
示す割合が高いんだそうです。
ということは、これは日本人が社会的、文化的に刷り込まれている考え方なのかもしれません。
でも、本当にそう考えているかどうかは、別です。

精一杯努力したけれど、失敗してしまった時、
あなたは、努力が足りなかった、もっと努力しよう!と常に思えますか。
「所詮、自分の能力はこんなもんさ。」
と自分に言い聞かせることは、ありませんか?

人のマインドセットは、固定型と成長型の真っ二つに分かれるという訳ではないのです。
でも、その中間の、どちら寄りにあるか、というぐらいは言えるようです。
100%成長型が一番幸せになれるのか?
何%ぐらいがちょうどいいのか?
私はどちら寄りなのか?

いろいろ考えてしまいました。

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